福本 善洋

3/26(木)(14:00-15:00)


タイトル

レンズ空間から有理ホモロジー球面への負定値同境について


アブストラクト

    P. Liscaは、幾つかのレンズ空間の連結和がホモロジー球体の境界となるような場合を 完全に決定している。そこでは、4次元多様体の交叉形式に関するDonaldsonの定理が本質的な役割を果たした。 本講演では、幾つかのレンズ空間の連結和から有理ホモロジー球面へのある負定値同境を考察する。 特に有理ホモロジー球面のChern-Simons不変量や、インスタントンのモジュライ空間の端の議論から、 ある条件のもとで、負定値同境の境界にL(p,1)が存在するならば、L(p,-1)も同時に存在し、 同境の基本群のU(1)表現を通じてそれらが対をなしていることを示す。 また、一般のL(p,q)の場合についても考察したい。本研究は古田幹雄氏との共同研究である。