モデルがquasiminimalとはそのモデル上の論理式では
ユニバースを非可算,非可算の二つの集合に分割できないこ
とである.
可算閉包ccl(*)はこのモデルがある種の条件(homogeneity)
を満たせばpregeometryになるというお話し.
問題.T:ω-stableのモデルMに対して,M(a)を1点aを付加した
prime modelとする.Mがq.minimalのとき,M(a)もq.minimalに
なるか?
愛媛県の弓削高専に所属する鈴木氏の 高専での教育と生活についての講演. 今後,高専に就職する方にとっては非常に参考になった のではないだろうか.
卒業研究発表会の予行演習.寒河江君,原田君,矢野君が ordinal numberについて話をしました. その後「ふくむら」で懇親会.鍋とフライとさしみ,けっこう 良かったです.
2階算術の体系RCA0において''実数体''Rを定義することが できる.この実数体はRCOF(real closed ordered fieldの公理) を満たし,さらにRCA0において "R \models \sigma"という関係(\sigmaは変数)を自然な 性質が成り立つように定義 できて,R \models \sigma \iff RCOF \vdash \sigma を証明することができるというお話. 詳細
位相群に関する講演.位相群の指標(R/Zへの連続準同型) に関する二つの性質X(1),X(2)が群の直積で保存されるという 論文がある.しかしこれに対する反例の構成に成功したという 講演.最終的には整数論の定理へ結び付けることによって 反例を構成していた.
2色体に関する講演.代数閉体に1変数述語を付加した 構造のランクに関する論文(Baldwin-Holland)の解説.
実数体の構造に解析的関数を[0,1]区間に制限した 関数たちを付加する.これをRanとかく. Ranはo-minimalであるが, さらに指数関数expの構造を入れた構造も o-minimalになるという定理(Marker他)の証明の概略を紹介.
Tarski 予想に関する講演.1946年に出されたTarskiの予想が
二人のロシア人数学者
Kharlampovich-Myasnikovにより次の形で解決したという講演をされた.
定理1.A が Bの部分集合で,|A| >1ならば,F(A) は F(B)の
elementary substructureである.
定理2.F(A)はdecidableである.
これらの結果は5つの論文になっている.最初は3つの論文だった
が,3番めの論文はTarski予想の解決の競争をしているもう一人
の人物Sela氏によって,誤りを指摘されその結果3,4,5番めの
論文になったという.現在3番めはすでにアクセプトされているそうで
ある.
強いHerbrandの定理の証明論的な証明を
紹介してくださいました.
Herbrandの定理は次の主張です.B(x,y)をquantifier free formula
とし,Tをuniversal sentencesの集合とする.このとき,
T \vdash \forall x \exists y B(x,y)ならば有限個のterm t_1(x),....,
t_n(x)を選んで,T \vdash \forall x \bigvee B(x,t_i(x))とできる.
強いバージョンは(任意存在)が何個か並んだ形が証明できれば,
....という形です.
(院生の鈴木宣哉氏は
モデル論的にはHerbrandの定理は
簡単に証明できると言ってました.)
お茶会に出席された早稲田大学の 江田氏. Shelah氏からの「解答」をもらい,とてもお喜びになって いました.
群図表から群(とそれが作用する対象)を作ることについての 講演(Hrushovskiの仕事)
各集合には「\in」の極小元が存在するが, 「\in」の極小元が存在しないクラスがあるZF-Inf+Finのモデル を作る方法についての講演.
集合Xからはじめて,べき集合を作るω回の操作によってV(X)を作る. V(X)を(boundedな)ウルトラプロダクトで拡大して拡大V^(X)/U を作ったとき,V^(X)/Uは(V(X)上)かなりrigidなことが知られている. この結果を拡張することに関する講演.(記号はもっと複雑だったような...)